上下水道

アセットマネジメント    

 今日の下水道施設は、一部の未普及地域を除いて概成したインフラ施設となっています。一方、早期に下水道事業に着手した自治体では、建設から50~30年近く経過した施設もあり、ストックマネジメントによるインフラ施設としての見直し(改築・更新・改良など)が必要な時期になっています。これらの現状を鑑み、国交省では長寿命化事業による計画が推進されています。当社は、下水道施設の健全な事業経営に貢献するため長寿命化事業の計画・設計に協力しています。

管路施設の調査    

名 称: 管渠調査

場 所: 秋田県能代市

概 要: 長寿命化計画策定のための既設管路施設調査


 平成20年度に、国土交通省により、下水道施設による事故の未然防止及びライフサイクルコストの最小化を図るため「下水道長寿命化支援制度」が創設されています。

 調査では、TVカメラ調査:HP管φ300~φ700mm L=約6.5km、目視調査:HP管φ800~φ1100mm L=約1.3kmを実施し、管の腐食、上下方向のたるみ、管の破損、管の継手ズレ、浸入水等の異常箇所を判定しました。その後、調査結果に基づき診断を行い、異常の程度、緊急度を明らかにして長寿命化計画立案に必要な資料を作成しました。

人孔蓋の長寿命化計画  

名 称: マンホール蓋長寿命化計画

場 所: 愛知県春日井市

概 要: マンホール蓋についての長寿命化計画の策定


 計画的維持管理を実現するために必要な基本方針や標準類・事業費を明確にし、マンホール蓋の管理が長寿命化計画に基づいて、効率的かつ効果的に実施できるよう工夫しました。

 

 春日井市公共下水道事業で設置された31,850基のマンホール蓋について、損傷劣化や下水道用マンホール鋳鉄蓋仕様書及び下水道人孔蓋の取替の判断基準の不適合等に起因する事故を未然に防止するとともに、ライフサイクルコストの最小化や事業費の平準化を図りました。

 将来のマンホール蓋維持管理、改築・更新等を実施するための長寿命化計画のマスタープランの位置付けとなっています。

主な業務実績

令和4年度 公共下水道マンホール蓋改築実施設計(R4)業務委託
令和3年度 南部流域南部第六準幹線人孔防食調査設計業務委託
令和3年度 下水道管路調査等業務委託
令和2年度 公共下水道管きょ長寿命化更新工事基本設計業務委託 相模原市
令和元年度 文京2丁目地内ほか下水道総合地震対策計画策定業務委託