上下水道

基幹配水施設

 日本の水道普及率は97%を超えており、日常的生活や社会経済活動には不可欠なライフラインとなっています。水道施設の中でも基幹的な配水施設は、地震などの自然災害や水質事故等の非常事態においても施設の安全性の確保や重要施設等への給水の確保、さらには、被災した場合でも速やかに復旧できる体制の確保等が必要とされています。当社は、水道事業に関わる企業として、耐震性の確保等最新の手法を取り入れて基幹配水施設の計画・設計に協力しています。

水管橋(基幹施設)

名 称: 内津川水管橋

場 所: 愛知県春日井市

概 要: 上水道専用単独水管橋の設計


 本水管橋(500A,支間長59.0m)は、隣接する配水区への基幹管路で、現行管路の更新施設として計画された施設です。計画に際しては、ライフサイクルコストに加えて、維持管理性能という観点から全ての材料をSUS製とし、河川協議上の配慮から長スパン施設(L=59.0m)としました。

 水管橋は、河川横過施設の1つであり、非開削(推進工法、シールド工法)に比べ日常的管理が容易であることが特徴となります。しかし、施設自体は経年劣化が進行することから、ライフサイクルコストを踏まえステンレス製としています。また、既往氾濫歴のある河川であることから、中間橋脚を省略し1スパン59.0mの長スパン水管橋としています。

水管橋 

名 称: 山王橋水管橋

場 所: 埼玉県草加市

概 要: 水管橋の実施設計


 水管橋前後の埋設部に空間的な制約があったため、全体的にコンパクトにまとめた施設設計を行いました。

 

 草加市伝右川に架かる山王橋の歩道橋設置に伴う既設水管橋(工業用水道)の移設設計です。川幅が9.0mと短いことから、単径間のパイプビーム水管橋φ150を採用しています。空気弁を片側の岸に寄せることで維持管理を行いやすくし、安全性を考慮し足場と手摺を設置しました。隣のパイプビーム水管橋(灰色2本)は草加市水道施設です。

主な業務実績 令和4年度 022水整第153号県道33号横断工区実施設計業務委託
令和3年度 庭塚大橋ほか水管橋実施設計業務委託
令和元年度 古利根流域中川水管橋補修工法検討業務委託
平成30年度 福田町連絡管(添架管含)設計業務委託
30水整第151号安藤川・圏央道等横断推進工実施設計業務委託