
長雨の季節、梅雨とは
今年も長雨の時期になりました。
梅雨は、春から夏に移り変わる過程で、その前後の時期に比べて雨が多くなり、日照時間が少なくなる季節現象です。語源は、梅の実が熟す頃に降る雨であることから、「梅」と「雨」を合わせて「梅雨(ばいう)」と呼ばれ、中国から日本に伝わったとされています。(諸説あります)
東海地方の梅雨入り状況
名古屋事務所のある東海地方では、6月9日に梅雨入りと見られると発表されました。これは平年より3日遅いものの、昨年よりは12日早い梅雨入りとなっています。
梅雨といえば紫陽花
この季節を彩るのは、何と言っても紫陽花です。

近所の公園でも紫陽花が色とりどりの花を咲かせていました。
花言葉は「移り気」です。
この紫陽花の色が決まるのは、実は土壌のpHの影響によるものです。
酸性土壌だと青色に、アルカリ性だと赤色に変わります。
あれ?リトマス試験紙の反応では、アルカリ性は青、酸性は赤ですよね?
紫陽花の色が変わるメカニズム
紫陽花の色が変わるメカニズムはこうです。 紫陽花はアントシアニンという色素を持っており、土中のアルミニウムと有機酸を吸収することでアントシアニンと複合し、青く発色します。

アルミニウムは土壌が酸性に偏ると溶け出し、酸性でなければ溶け出しません。「紫陽花は酸性土壌で青くなる」のは事実ですが、酸性かアルカリ性かだけではないメカニズムがあるそうです。

まとめ
梅雨の時期は大雨による災害が発生しやすい一方で、盛夏期に必要となる農業用水などを蓄える重要な時期でもあります。
恵みの雨はありがたいものの、雨が続くとやはり陽の光が恋しくなってしまいますね。

次のお休みの日に、ぜひ紫陽花を見に出かけてみてはいかがでしょうか?