上下水道

⑤震災対応に向けた応急給水施設の計画

 地震などの災害に備えて、各自治体では応急給水対策として給水拠点を設置しています。 応急給水拠点では、被災により断水が発生した場合を想定して、耐震化された主要な送・ 配水管の一部や耐震性貯水槽等の施設に付帯し、給水器具を取り付けて給水します。また、 高台など配水が困難な避難所や、給水拠点まで来ることができない災害弱者等については、 給水車による対応によるものなっています。

 当社では、給水拠点までの耐震化、応急給水施設計画、給水地となる配水池の検討など 水道がライフラインとして重要な施設である事から応急給水対策として各種検討に御協力 させて頂いております。

(1)応急給水栓

被災時に避難所となる学校・公民館など公的施設までの管路耐震化に伴い、拠点給水の施 設について提案・計画をしています。

 

応急給水施設の設置・位置の把握は、被災時のみならず平常時か ら何処に給水拠点があるか認識する事も重要な要素となります。

弊社では、この一環として給水拠点のサイン(看板)作成に至るま で市民生活サービス向上に協力させて頂いております。

(2)耐震性貯水槽

被災時の応急給水対策として、 管路が破損しても、汚染されず では、この耐性震性貯水槽も含 画をおこなっています。

(3)配水池耐震化計画

  給水拠点の1つとして配水池があります。配水池自体が避難所等の受け入れ施設となることは有り ませんが、給水車による広域的な対策が図られる計画の場合、配水池が給水車 への給水拠点となり得ます。このため、当社では、各配水池の耐震診断~耐震対策~改築 など水道事業における各施設の耐震化について設計計画の協力を図っております。下記写真は 、既存施設の耐震化により、ステンレス製の施設を提案したものです。  尚、鋼板製の貯水槽では、スロッシングなど対策が必要となる場合があります。

(4)水道施設耐震診断

配水池の耐震化に伴い、既存施設の耐震性能について診断・調査が必要となります。当社では、PC 構造等貯水池基本構造に合わせた調査方法、水槽内部における調査方法、沿岸部など設置環境特有の劣化調査法など現状に合わせた調査方法を御提案させて頂いています。

また、貯水池は水温が通年をとおして変動が少ないことから構造体外面に結露が発生します。この湿潤環境の要因(日陰部や風通しが劣るなど)によっては、外面に藻などの発生が見られる場合もあります。このような施設では、改築・修繕に合わせて防藻対策など周辺環境との調和を図った提案を致します。